dviout for Windows について

dviout for Windows とは?

Microsoft Windows (95/98/Me/NT/2000/XP/Vista/7) 環境で動作する 日本語対応の TeX プレビューアです。詳しくは 開発者(大島利雄さん) ご自身による次のページをご覧ください。

インストール

あらかじめ TeX システムをインストールして おきます。TeXWiki:インストール(Windows) を ご覧ください。

まず dviout for Windows の最新版をダウンロードします。

安定版は “tex318w.exe” といった名前,テスト版は “t3181w.exe” といった 名前のインストーラをダウンロードし,ダブルクリックします。 テスト版は同じ名前でも日付(タイムスタンプ)が違えば中身は違います。 ここでは tex318w.exe をインストールしてみます。

標準では C:\dviout\ というフォルダ(ディレクトリ)にインストールされます。

以下に述べる作業に失敗した場合には,dviout の [Option] → [Install] を選べば 設定が修正できます (修正は [Option] メニューの [Setup Parameters] でもできます)。

あるいは dviout の [Option] → [Uninstall] を選べば,設定が初期化されます (ファイルは消えません)。この場合には再度 C:\dviout\dviout.exe を ダブルクリックして実行し,最初から設定が始められます。

インストーラが “Font path is not set. Install fundamental parameters?” と 聞いてきますので,[はい(Y)] のボタンをクリックします。

標準のプリンタの名前が表示され,フォント解像度(dpi 値)や紙のサイズを 聞いてきます。プリンタがないか不明ならば解像度は標準の 300 dpi に しておきます。紙のサイズも標準の A4,縦置き (Portrait) のままで いいでしょう。[Next] ボタンをクリックします。

次に,フォントのある場所を聞いてきます。 最新のテスト版では,[Guess] ボタンをクリックすると「標準的な日本語TeX環境が 検知されました。それに合った環境設定を選択します。」と言ってくるので, 単に [はい(Y)] を押します。古いバージョンではディスクを探すかと 聞いてくるので,[いいえ(N)] を選んでください。そうすれば, 次のような標準値が入ります(バージョンなどによって違いがあるかもしれません)。

TEXROOT: C:\usr\local\W32TeX\share\texmf\fonts (または ^T\fonts)
TEXPK:   ^r\tfm\\^s^tfm;^r\pk\\^s.^dpk;^r\vf\\^s.vf;^r\ovf\\^s.ovf;^r\tfm\\^s.tfm

そのままで変更せずに [Next] ボタンをクリックします。

次(最後)のページでは [gen] ボタンを クリックし,“Automatic search?” と聞いてきたら [はい(Y)] を押します。 ここで TeX がインストールされていないと失敗します。

TeX や Ghostscript をネットワークドライブにインストールしてある場合は, この [gen] と次の [gsx] はボタンを押しても自動では入りません。 手で打ち込む必要があります。

TeX がインストールされていれば,角藤さんの W32TeX なら 例えば次のように入るはずです(C:\usr\local\W32TeX\bin\mktexpk.exe は 部分的に大文字になるかもしれませんが,同じことです)。

`C:\usr\local\W32TeX\bin\mktexpk.exe --dpi ^d --bdpi ^D --mag ^M ^s

この頭に入っているのはバッククォート (`) です。 手で書き込む際にはバッククォートを必ず先頭に入れてください。

さらに,もし Ghostscript がインストールされていれば,[gsx] ボタンを クリックし,“Automatic search?” と聞いてきたら [はい(Y)] を押します。 すると,例えば次のように入ります(環境やバージョンによって違いがあります)。

C:\gs\gs7.07\bin\gswin32c.exe^-IC:\gs\fonts;C:\gs\gs7.07\lib

こちらのほうは頭のバッククォート (`) は不要です。

[Finish] ボタンを押すと下の方に簡単な補足説明が出ますので, 右下の [Close] ボタンをクリックして閉じます。

確認

うまくいったかどうか確かめましょう。デスクトップに現れた窓の中に sample dvi file という項目があるはずですので,それをダブルクリックします。

初回起動時にはここでフォント生成が始まりますが,数秒待つと文字が現れます。

ここで “Cannot resolve Fonts” というエラーが出るのは,TeX がうまく インストールされていないか,TeX の環境変数が間違っているか, あるいは dviout インストール時に入力した情報が間違っているためです。 もう一度これらを見直してください。

TXフォントなどの Type 1 フォントを使った 文書だけで “Cannot resolve Fonts” が出る場合には,Ghostscript の インストールまたは設定が失敗している可能性が考えられます。

Windows XP で一部の数式記号で文字化けが起こる場合は,パソコンに古い BaKoMa フォントがインストールされている可能性があります。詳しくは乙部厳己さんの解説 「WindowsXP 対応について」 をご覧ください。

PostScript (EPS) 画像

Ghostscript がインストールされていれば,PostScript 画像を含む DVI ファイルを表示・印刷することができます。

試しに C:\dviout\GRAPHIC\PS\ フォルダ(ディレクトリ)にある epsfdoc.dvi を使ってやってみましょう。

このサンプルでは Ghostscript 附属の golfer.ps,tiger.ps を使っています。 前者はモノクロ,後者はカラーの画像サンプルです。 あらかじめこれらを C:\gs\gs7.07\examples\ フォルダから C:\dviout\GRAPHIC\PS\ フォルダにコピーしておきます。

Ghostscript のバージョンによっては “golfer.eps”,“tiger.eps” と ファイル名の拡張子が “.ps” ではなく “.eps” になっている場合があります。 この場合にはファイル名を “golfer.ps”,“tiger.ps” に修正してください。

dviout で epsfdoc.dvi を開くと,3ページ目の下に虎の絵が出るはずです。 そのままではカラーのはずの虎がモノクロになりますが,dviout の [Option] → [Setup Parameters] → [Graphic] → [GIF] で raw PBM を BMP (full color) に変更すればフルカラーになります。 ちゃんと印刷できるか試してください。

dviout の印刷は Windows に依存しており, 特に画像の印刷は Windows のバージョンによってトラブルが生じることが あります。[Option] → [Setup Parameters] → [Graphic] で “auto mode(p2)” と なっているところを変えるとうまくいくことがあるようです。

EPS 以外の画像を使うには

dviout for Windows は BMP などの画像フォーマットに対応しています。これらを 使うには,C:\dviout\GRAPHIC\LATEX2E\ フォルダ(ディレクトリ)の dviout.def を $TEXMFLOCAL\texmf\tex\latex\graphics\ フォルダにコピーしておき,graphicx パッケージを読み込む際に次のように dviout オプションを指定します:

\usepackage[dviout]{graphicx}

個々の EPS 以外の画像については, コマンドプロンプトで次のように打ち込んで BB ファイルを作っておきます:

>C:\dviout\bmc -b 画像のファイル名

同じことをマウス操作で行う CreateBB.exe というプログラムも附属しています。

dviout でうまくいかない場合には

dviout for Windows は dvips と完全互換ではありません。PostScript に 依存したもの(PSTricks など)には対応していません。 うまくいかない場合には dvips (W32TeX の日本語版は dvipsk)で PostScript に変換して Ghostscript で表示・印刷するといいでしょう。

また,dviout for Windows は OTF パッケージに完全対応していません (参考: TeXWiki:OTF #dviout for Windows での使用)。\CID{...} などでの Adobe-Japan1 の CID 直接参照の機能は無く, 代わりに CID → Unicode の変換を経由した表示機能があります。 最終出力には dviout ではなく,dvipdfmx や dvips など CID に完全対応した DVIware を利用しましょう。

PDF を作るには

dviout 3.15.1 以降で PDF を作る際には, 「ニコニコマーク」ボタン(dvipdfm[x] の起動ボタン)を使うのが便利です。 「ニコニコマーク」ボタンが見当たらない場合には, メニューバーから [View] → [Change Tool Buttons] を選択すると現れます。 この場合,PDF 化は dviout から dvipdfm(x) を起動して行われるので, 各種設定には dvipdfm(x) 側の設定を正しく行う必要があります。

dviout から Distiller 経由で PDF を作るには,Computer Modern フォントの場合には BaKoMa TrueType フォントfilebakoma.lzh を Windows にインストールすることによって,ビットマップでない 本来の美しい文字になります(TexPoint をインストールすると一部 古い BaKoMa フォントで上書きされてしまうようですのでご注意ください)。 ただ,TX フォントなどの Type 1 フォントは やはりビットマップになります。

TeXWiki:PDFの作り方 もご覧ください。


Last-modified: 2010-01-06 (水) 20:39:53 (34d)