以下は「数学セミナー」1997年8月号pp.52-56に掲載された拙稿です (誤りなどを修正してあります)。

TeXのFAQ

FAQ(ファックまたはエフエーキュー) とはFrequently Asked Questions(よくある質問)のことで す。インターネットのニュースグループ(電子会議室)で,あまり同じことば かり質問が出るので,FAQ集(回答も含めて)を作って,「質問をする前に必 ずお読み下さい」と呼びかけているところがよくあります。TeXについても, このようなFAQ集はできないだろうか――という編集部のご依頼で,取り組ん でみました。まだまだ書き足りないことがあると思います。もしここにないこ とでご質問がありましたら,okumura@matsusaka-u.ac.jp宛メールをください (多忙ゆえ直接ご返事できないことがあるかもしれませんが,お許しください)。 徐々に書き足して,そのうち,年中工事中の私のTeXのページ http://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/texfaq/で公開したいと思っていま す。

TeXの長いコマンド名を入力するのが面倒なのです が……

お使いのエディタ用に,TeXの入力を助けるための拡 張(マクロ)があれば,それを使うのが便利です。

Emacs,MuleにはAUC TeXおよびYaTeXというマクロ (Emacs Lispプログラム)があります。AUC TeXはデ ンマークで作られたものですが,日本語も大丈夫です。 最新情報はhttp://sunsite.auc.dk/auctex/で得られ ます。YaTeX(野鳥,やちょう,やてふ,Yet Another LaTeX Mode)は慶應大の広瀬雄二さんが作られたもの です。YaTeXをVZエディタに移植した「雷鳥」,WZエ ディタに移植した「白鳥」もあります。これらの最新 情報はhttp://www.jaist.ac.jp/~naru/yatex/で得ら れます。

秀丸用には乙部厳己さんのTeXMACがあります。これは 乙部さんと江口庄英さんがソフトバンクから出してお られる『TeX for Windows Another Manual Vol.1』, 『pLaTeX2ε for Windows Another Manual Vol.1』に 添付されています。また,少し古いバージョン (TEXMAC21.LZH)がNIFTY FLABO LIB11 #387で得られ ます。

ちなみに,私はMule(またはMule for Win32)+AUC TeXを使っています。

TeXって何ですか?

パソコンやワークステーションでよく使われている組 版(くみはん)ソフトです。通常のテキストファイル を読み込んで,印刷に適したDVIファイルというもの に変換します。DVIファイルを画面表示したりプリン タに出力したりするDVIドライバというソフトと組み 合わせて使います。TeXでは半角の¥(または\)で 始まるコマンドで書体や文字サイズや特殊記号などを 指定します。数式を記述する能力が非常に優れている ので,数学関係で本や論文,テスト問題を作るのによ く使われます。

TEXって何ですか?

JRのサービス名のようです ;-)。組版ソフトのTeXは, 本当はTEXのEを下げて書くのですが,それができない 場合はTeXと(大文字・小文字・大文字で)書くこと になっています。

TeXって何と読むんですか?

テックと読む人とテフと読む人がいます。どちらでも かまいません。

TeXは何という会社の製品ですか?

TeXは先日京都賞を受賞したコンピュータ科学者 Donald E. Knuth(クヌース)のライフワークの一つ といえる作品で,フリーソフトです。インターネット やパソコン通信で自由にダウンロードできます。再配 布も自由なので,ほとんど至る所で入手できます。

日本語版はあるのですか?

はい。株式会社アスキーが日本語化したpTeX(ピーテ ック)と,NTTの人たちが日本語化して千葉大の桜井 さんがメンテナンスされているNTT JTeXがよく使われ ています。どちらもフリーソフトです。多書体対応と いう点でpTeXのほうが優勢のようです。

LaTeXって何ですか?

TeXはプログラム言語としての機能も持っています。 LaTeXも組版ソフトですが,プログラム言語としての TeXで作られています。われわれエンドユーザがふだ ん使うのは実際にはLaTeXですが,LaTeXはTeXで動い ているので,TeXを使っていると言ってかまわないわ けです。

LaTeXって何と読むんですか?

ラテックと読む人とラテフと読む人がありますが,ど ちらでもかまいません。英語ではさらにレイテックと いう読み方もあります。

LaTeX2εって何ですか?

LaTeXの古いバージョン(今までの本で単にLaTeXとし て紹介されていたもの)がLaTeX 2.09で,1994年にで きた新しいバージョンがLaTeX2εです。ちなみに2ε はツー・イーと読みます。LaTeX2εは内部的にさまざ まな改善がされ,命令体系もかなり拡張されましたが, 古い命令もたいていそのまま使えます(効果が若干違 うこともあります)。唯一明らかに違う命令は, LaTeX 2.09の\documentstyleがLaTeX2εでは \documentclassと改称されたことです。LaTeX2εは, 古い\documentstyleという命令を見つけると,互換モ ードに入り,従来のLaTeX 2.09となるべく同じ振舞い をしようとします。ちなみに,アスキーの縦組み対応 LaTeX2εはpLaTeX2εと呼ばれています。

LaTeX2εにバージョンアップすべきでしょうか。

LaTeX 2.09で足りているなら,特に乗り換える必要は ありません。学会の論文投稿でもまだLaTeX 2.09が主 流のところが多いようです。いずれはLaTeX2εが主流 になるでしょうから,両方インストールしておけばい いでしょう。LaTeX2εはフォントの扱いが大幅に改善 され,Times RomanなどPostScriptプリンタのフォン トを使いたい場合に切替えが簡単にできます。

アスキー日本語TeXはどうなったのですか?

アスキー日本語TeXは,縦組み対応になってpTeXと改 称され,最新のバージョンはpTeX 2.1.4です(もうす ぐ2.1.5も出るようです)。従来のpTeXは欧文版のTeX 2.99を日本語化したものでしたが,pTeX 2以降は欧文 版のTeX 3.1415以降を日本語化したものです。従来の pTeXの欠陥(数式の左右の空きがアンバランスになる ことがあるなど)もかなり改善されていますので,古 いLaTeX 2.09を使う場合でも,基盤となるpTeXはバー ジョンアップする意味は十分あります。

どこで入手できるでしょうか。

TeX関係はたいていの大学等のサーバに入っているは ずです。もし自組織のサーバになければ,どこに行け ば何があるかといったインターネット上の資源へのリ ンクを集めた私のWebページ http://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/texfaq/が 参考になるかもしれません。

インターネット未対応の方は,NIFTY-ServeのFPRINT やPC-VANのSSCIENCEなどをお探しください。

元の文章では, FPRINTのTeX部門はそのうちFTEXとして独立するかもしれないと書きました。 たしかにそういった運動はあったのですが, この時点では私の期待のほうが大きすぎたようで, かえって関係者にご迷惑をかけてしまいました。 申し訳ありません。

インターネットにもパソコン通信にも未対応の方は, 本屋さんでTeXを収めたCD-ROM付きの本をお探しくだ さい。ソフトバンクから何冊か出ていますし,アスキ ーや技術評論社からも近々出るはずです。

あるいは,バージョンは古いままでLaTeX2εは含まれ ていませんが,インプレスから『TeX for Windows』 というフロッピー・CD-ROM付きの本が1万円で出てい ます。これにはWindows 3.1/95/NT用のTeX統合環境が 収めてあります。内容はCD-ROM 1枚,3.5インチフロ ッピーディスク8枚,マニュアルで,フロッピーディ スクだけでも最小構成のTeXがインストールできるよ うになっています。うちの大学の研究室などでもよく 使われています(エンドユーザのレベルではバージョ ンはあまり関係ないんですよね)。

CTANって何ですか?

Comprehensive TeX Archive Networkの略で,TeX関係 のソフトの宝庫ともいえるAnonymous FTPサイト群で す。本家は英国とドイツにありますが,世界各地に同 内容のもの(ミラー)があり,日本でもいくつかのと ころでミラーしています。正式なミラーでなくても, 多くの大学などでサブセットを置いてあるはずですし, CD-ROMにもなっていますから,むやみにインターネッ トの交通量を増やさないようにしましょう。

まだMS-DOSなんですが……。

32ビットのCPUを備えたパソコンなら,アスキーの pTeX 2.1.4を京大(現・ソニー)の淺山さんが移植さ れたものが使えるはずです。淺山版はDPMIというDOS プロテクトメモリ管理機構を使っているので,まずは DPMIをうまく動かすことが必要です。詳しい情報は, 淺山さんのソフトの中にオンライン・ドキュメントが 含まれていますので,それをお読みください。

16ビットのCPUであれば,古いバージョンでよければ EMSを使ったものがありますし,英語版で日本語を通 す工夫もありますが,今となってはそんなことで苦労 するよりパソコンの買い替えをお勧めします。

MS-DOSでは,画面表示にはdviout,印刷にはdviprtを 使うのが標準的です。

まだWindows 3.1なんですが……。

32ビットのMS-DOS環境として使う手もあります。一つ 上の項目をご覧ください。

Windows環境の画面表示や印刷には,OS/悟さんの WinDVIや,インプレスのWinDvi(PRO)が使えます。

TeX本体をWindows環境で使うには,上述のTeX for Windowsが便利です。

Windows 95にしました。

MS-DOSプロンプトでコマンドを打ち込む方法でかまわ ないなら,二つ上の項目で説明した淺山さんのものが 使えます。Windows 95は標準でDPMIを持っているので, 簡単に使えます。また,長いファイル名にも対応して います。

Windows環境で使うには,一つ上の項目で説明したTeX for Windowsが使えます。あるいは,乙部厳己さんと 江口庄英さんの『pLaTeX2e for Windows Another Manual, Vol.1, Basic Kit』(ソフトバンク,1996年, 3900円)にWindows環境で使えるようなシステムが入 っています。もうすぐVol.2も出るようです。

淺山さんは現在DLL版pTeXを開発中のようです。

一つ下の角籐さんのWindows NT版もWindows 95の MS-DOSプロンプトでまったく問題なく動作します。

画面表示や印刷にはdviout for Windows,あるいは OS/悟さんのWinDVIや,インプレスのWinDvi(PRO)が 使えます。

Windows NTにしました。

近畿大の角籐さんによるWindows NTコマンドプロンプ ト版をお薦めします。

最近肩身の狭いMacintoshなんですが……。

MacOSやMkLinux上でpTeXを使いたいかたは,内山さん のMacpTeXのページ(http: //uat.thx.inst.keio.ac.jp/~uchiyama/macptex.html) からすべての情報・ソフトが得られます。インターネ ット未対応の方は,そのうちCD-ROM付きの本が出る予 定のようですので,しばらくお待ちください。

UNIXを使っているのですが……。

アスキーのpTeXのもともとの配布はUNIXのソースです。 ほぼmake一発でコンパイルできます。X Window用のプ レビューア(画面表示ソフト)xdviも同時に用意しま しょう。

PostScriptにしたいんですが……。

DVIファイルに直してから,DVI→PS変換ツールを使い ます。変換ツールとしては英語圏ではdvipsが有名で す。日本語が通るものでは,今まではdvi2psと jdvi2kpsが有名でしたが,アスキーによってdvipsが 日本語化されましたので,pTeXを使うならこれをお勧 めします。

PostScriptプリンタがないのですが……。

安くなりましたので,ぜひ学校や職場で買ってもらい ましょう。駄目なら,Ghostscriptというツールを使 えば画面や通常のプリンタに出力できます。 Ghostscriptの日本語版もあります。詳しくは私のWeb ページからたどってください。

○○学会の△△誌に論文を出したいのですが……。

これは私にではなく,○○学会にお問い合わせくださ い。△△誌がLaTeXで投稿できるかどうか,できるな らスタイルファイルはどこで入手できるか,教えても らえるはずです。

本を作りたいんですが……。

東京書籍印刷 (http://www.tokyo-shoseki-ptg.co.jp/tex.dir/tex.htm) などで写研写植機への出力サービスをしています。 PostScriptに変換すれば一般の出力センターでも出力 できるはずです。

Times Romanフォントが使いたいんですが……。

新しいLaTeX2εなら,頭に

   \usepackage{times}
と書くだけで,Times Roman,Helvetica,Courierが デフォールトの本文用フォントになります。また,
   \usepackage{times,mathptm}
と書けば,数式もできるかぎりTimes Romanになりま す。数式記号も含めてPostScript(Type 1)フォント にしたい場合は,Y&Yなどのフォントメーカからフォ ントを購入することになります。

LaTeX2εで行が短すぎるのですが……。

LaTeX2εの標準クラスファイルでは,A4などの幅広い 紙に出力しようとすると,左右の余白が広くなりすぎ るように感じられる方が多いと思います。これは,段 組をしない場合に行あたりの文字数が多くなると読み にくいので,わざとこのようにしてしまっているので す。読みにくくてもいいから行あたりの文字数を増や したいときは,標準の

    \documentclass[a4paper]{jarticle}
などの代わりに,
    \documentclass{jarticle}
    \usepackage{a4j}
などのようにして,古いa4j.styなどのスタイルファ イルを読み込ませるという手があります。
なお,1997年2月以降の新しいpLaTeX2εでは
   \documentclass[a4j]{jarticle}
のような a4j などのオプションが使えるようになりました。 これは jarticle などのスタイルのオプションであり, a4j.sty を読み込むのではありません。

この部分について元の原稿の記述は不完全でした。 申し訳ありません。

あるいは,

\setlength{\evensidemargin}{0pt}
\setlength{\oddsidemargin}{0pt}
\setlength{\textwidth}{40zw}
のように具体的な値を指定するという手もあります。 これは,偶数ページの左マージンを0ポイント,奇数 ページの左マージンを0ポイント,行の長さを全角40 文字にするという指定です。左マージンには1インチ 加算されますので,実際の左マージンは1インチにな ります。

\reset@font云々というエラーが出ます。

古いLaTeX 2.09のマクロを新しいTeX 3.x/pTeX 2.xで 使った場合にそういうことが起こり得ます。文書ファ イルの頭にでも

    \let\reset@font=\relax
と書いておいてください。

欧文ハイフネーションが変になりました。

これも古いLaTeX 2.09のマクロを新しいTeX 3.x/pTeX 2.xで使った場合に起こり得ます。文書ファイルの頭 に

    \language=0
    \lefthyphenmin=2
    \righthyphenmin=3
と書き込んでみてください。

図を入れたいんですが……。

簡単な絵ならpicture環境で描けますが,Adobe Illustratorなどのツールで描いてEPS(Encapsulated PostScript)形式で保存してLaTeX文書にインクルー ドするのが最近の流れです。LaTeX2εファイルに

    \documentclass{...}
    \usepackage{graphicx}
    \begin{document}
    ...
    \includegraphics[width=8cm,clip]{zu.eps}
    ...
    \end{document}
のような形で読み込みます。

Illustratorがなければ,フリーソフトのPageDrawな どが使えます。

epsf.styを使うとエラーになります。

LaTeX 2.09でEPS形式の図を入れるためによく使う epsf.styと,eclepsf.styの旧称epsf.styがバッティ ングしているので,間違った方が読み込まれているの かもしれません。正しいepsf.styは

%   EPSF.TEX macro file:
%   Written by Tomas Rokicki ...
で始まるファイルです。

外字を使いたいのですが……。

いろいろな方法があります。機種依存性のない方法と しては,京大の安岡孝一さんのxbmkanji.sty (ftp://ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp/ku/xbmkanji.sty) を使う方法があります。あるいは,機種依存してしま いますが,dviout for WindowsならWindowsの外字の 一部(JISにしてFFFF以下の部分)や,ED40〜EEFCの 拡張漢字(はしご高やトウ小平のトウが入っている) が使えます。

HyperTeX って何ですか?

dviout for WindowsはHyperTeX対応になりました。こ のHyperTeXというのは,TeXの\special機構を使って DVIファイルの中にリンク情報を埋め込んでハイパー テキストを作るというものです。ちょうどインターネ ットのWWWを見るような感じでTeX文書をdviout for Windowsでサーフィンすることができます。インター ネットにつながっていなくてもDVIファイル内あるい はDVIファイル間でハイパージャンプできますし,イ ンターネットにつながっていればWWWブラウザを起動 して外部に飛び出すことができます。

ほかに,xdviをHyperTeX化したxhdviがあります。詳 しくはhttp://xxx.lanl.gov/hypertex/をご覧くださ い。

dviout for WindowsをWWWブラウザにヘルパーアプリ ケーションとして登録すれば,HTMLファイルとDVIフ ァイルの間でリンクを張り合って,HTMLとTeXの欠点 を補い合ったシステムができます。

WWWブラウザ自体をJavaで拡張してHyperTeX対応のプ レビューアにしてしまうIDVIというのもあります (http://www.geom.umn.edu/java/idvi/)。HyperTeX 以外にも数々の拡張がなされていますが,遅いのが玉 に傷です。

ワープロみたいなほうがいいんですが……。

数セミの日本評論社で出しておられた『Quick-Note』 というシステムはワープロ感覚でLaTeXが使えること を売り物としています。最新版はフリーソフトとして NIFTYのFGALDC LIB10(Dos・エディタの世界)でダウ ンロードできます。本稿執筆時点では1997年3月9日付 のQN703.LZHが最新です。PC-9801シリーズのDOS上で 動きます。

Windowsなら,米国TCI Software Research社 (http://www.tcisoft.com/)のScientific Word, Scientific WorkPlace,Scientific Notebookという ソフト群は,日本語は通りませんが,なかなかの優れ ものです。Scientific WorkPlace,Scientific NotebookはMapleのカーネルを含んでおり,数式処理 や数値計算,視覚化にも威力を発揮します。たとえば ワープロ感覚で行列を打ち込み,その固有ベクトルを 代数的に計算し,結果をLaTeXファイルとして保存す るといったことができます。Scientific Notebookは Scientific WorkPlaceからTeX→DVI変換機能を除き, LaTeX文書をある程度ですが直接表示できるようにし てあり,値段も手ごろになりました(米国59.95ドル, 日本2万円)。米国のサーバからは期間限定版がダウ ンロードできます。ビューアは無償配布されています。 日本での購入はLightStone International社 (http://www.light-stone.com/)にお問い合わせく ださい。

LaTeXよりSGMLのほうが……。

SGMLは国際規格ですし,米国国防総省をはじめとする 金持ちのオジサンがたくさん付いていますので,フリ ーで何でも揃うLaTeXより儲かります;-)。冗談はとも かくとして,SGMLはテキスト型データベースの構造を 記述するための言語であり,LaTeXよりもっと気合い を入れて取り組まなければなりません。うまくいって いる例として,Linux(フリーのPC UNIX)のドキュメ ントプロジェクトが挙げられます。これはドキュメン トの元をSGMLで書いて,HTMLやLaTeXに変換します (http://jf.gee.kyoto-u.ac.jp/JF/sgml/)。

LaTeXならこうはいきません。LaTeXは自由度がありす ぎて,文書の途中でもどんどん自前の命令(マクロ) を追加定義できるので,共同プロジェクトでは早晩 「見栄えを改良するために」テクニックを使う執筆者 が出てきて,体裁を統一したり他の形式に変換して再 利用したりすることが難しくなります。これでは困る というので,LaTeXによる投稿でマクロの使用を禁止 している論文誌もあります。SGMLなら入力する人が勝 手にタグを追加できないので扱いが楽です。

SGMLはDSSSLというスタイルファイル記述言語のよう なもので体裁を決めてSPDLというページ記述言語を使 って印刷するという想定で作られていますが,DSSSL の標準化の遅れ(1996年)と処理系の不足のため,実 際にはTeXなどに変換して出力しているのが現状です。

TeXがうまく使えないんですが……。

近くに詳しい人がいない場合は,私個人にメールをく ださってもかまいませんが,毎日多数のメールを抱え て,満足に回答ができていない状況です。パソコン通 信やインターネットのしかるべきフォーラムやニュー スグループに質問を出されることをおすすめします。 初歩的な質問で適切な回答が得られる可能性が一番大 きいのはNIFTYのFPRINTでしょうか。ネットニュース ならfj.comp.texhaxです。dvioutのサポートはインタ ーネットのメーリングリストで行っています (http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/dvioutML.htmlに 申し込み方が書いてあります)。


リンクはご自由にどうぞ。

松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp

Last modified: Fri Apr 16 15:48:43 1999