Mac OS X 10.2環境整備

はじめに

Mac OS XはMacintosh(Mac)の新しいOSである。 Web上にはMacOSX,MacOS X等の表記もあるが,公式な表記はMac OS Xである。 BSD(UNIXの一種)に独自のGUIをかぶせたものであるが,普通のUNIXのようにX Window Systemも使える。

2003年5月12日,初めてMacを買った。 12"のPowerBook(867MHz PowerPC G4 / 256MB / Mac OS X 10.2.3)である。

環境整備(旧)

まず ソフトウェアアップデート でアップデートする。 買ったとき 10.2.3 だった Mac OS X が 10.2.6 になった。 自動アップデートもできるが,ときどき手動でするのがよかろう。

ブラウザはApple独自の Safari をダウンロードして使ってみよう。 もともと入っているInternet ExplorerはもうMicrosoftがMac版新規開発中止の声明を出している。

UNIXユーザなら [アプリケーション]--[ユーティリティ]--[ターミナル] で何でもできる――と思ったら日本語が通らない。 Emacsが使える――と思ったらターミナルの中でしか動かない(したがって日本語が使えない)。

rootにsuできない! [アプリケーション]--[NetInfoマネージャ] の [セキュリティ] メニューでルートユーザを有効にする(sudo passwd root という手もあるようだ)。 普通のMacユーザはrootにはならずsudoで対処するようである。

[アプリケーション]--[Installers]--[Developer Tools]--[Developer.mpkg] をダブルクリックして開発ツールをインストール。 これでGCCなどが使えるようになる。 gcc 3.x だが gcc_select 2 で 2.x になる。 gcc_select 3 で戻る。

JTerminalのインストール

JTerminal は日本語EUCの通るターミナル。 ソースをダウンロードして展開し,次のようにして作る。

make
mv build/JTerminal.app /Applications/Utilities/

これで stty raw; emacs; stty -raw とすれば Mac OS X 付属の Emacs でとりあえず日本語入力ができる。 日本語ファイル名は UTF-8 なので化けたまま。 NJE を使えばファイル名を透過的に変換できるらしいが,とりあえず nkf -We でも見える。

Emacs 21

まず Emacs 21 for Mac OS X を説明に従ってインストールする。 同ページから GNU intlfonts もインストールしておく。 最低限の .emacs.el は次のようなものか(目が悪いため巨大なフォントにしている)。

(set-language-environment "Japanese")
(set-default-coding-systems 'euc-jp-unix)
(set-buffer-file-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-terminal-coding-system 'euc-jp-unix)
(set-keyboard-coding-system 'sjis-mac)
(set-clipboard-coding-system 'sjis-mac)
(set-selection-coding-system 'sjis-mac) 
(setq default-process-coding-system '(undecided . euc-jp-unix))

(setq initial-frame-alist '((width . 80) (height . 25)))

(create-fontset-from-fontset-spec
 "-apple-osaka-medium-r-normal--24-*-*-*-*-*-fontset-24,
  ascii:-etl-fixed-medium-r-normal--24-240-75-75-m-240-iso8859-1,
  japanese-jisx0208:-apple-osaka-medium-r-normal--18-*-*-*-*-jisx0208.1983-sjis")

(set-default-font "fontset-24")

これだけで,ことえりによる入力もできるが,インラインにはならない。 単に .emacs.el に (global-set-key "\C-o" 'toggle-input-method) と書いておいて quail で入力するということも考えられるが,ここは Emacs21 on Mac入門から中毒まで に従って APELSKKSKK-JISYO.L.gz をインストールする。 ただこれではShiftキーを押すのがたいへん。 blankspace さんの emacs 雑記sticky shift という仕組みを使えば Shift キーを他のキーに割り当てられる。 ここには他に全角スペース等を見えるようにする仕組みなどが書かれている。 Sticky shiftなどの技については 本の虫 さんの Meadow memo13 にもまとめられている。

さて,古いMacはShift JISで行末がCR,UNIXではEUC-JPかiso-2022-jpで行末がLFであるが,Mac OS Xの文字コードや行末は何にすればいいか。 標準エディタ「テキストエディット」は,文字コードは多彩な選択肢があるが,行末はLFになる。 Perlは行末がLFでないとエラーになる。 ファイル名はUTF-8である。

その他

Finderの環境設定で「常にファイル拡張子を表示する」にする。

ジャーナリングをオンにする。

sudo diskutil enableJournal /

Finderから起動するアプリケーションに環境変数を渡すには次のような ~/.MacOSX/environment.plist を作り,再ログインする。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist SYSTEM "file://localhost/System/Library/DTDs/PropertyList.dtd">
<plist version="0.9">
<dict>
    <key>PATH</key>
    <string>/usr/local/teTeX/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin</string>
    <key>TEXMFCNF</key>
    <string>/usr/local/teTeX/share/texmf/web2c</string>
</dict>
</plist>

Windows の start に相当するコマンドは open である。

PDF を見るツールとしては,Acrobat Reader より「プレビュー」や PDF Viewer for Mac OS X が軽い。

ソースのコンパイル

./configure,make,make install でうまくいくものはいく。 ./configure で表示されるターゲットは powerpc-apple-darwin6.6 のようになる(最後はバージョンによって変わる)。 DLL は *.so ではなく *.dyld になる(パスは DYLD_LIBRARY_PATH で指定しなければならないかもしれない)。 環境変数 CFLAGS,CPPFLAGS に -no-cpp-precomp を設定しなければならないかもしれない(通常は precomp でエラーになれば precomp なしでリトライするので大丈夫)。

フォント変換

参考書

入門Unix for Mac OS X のほうは今さら読む本でもなさそう。

リンク


奥村晴彦

Last modified: 2004-03-15 17:12:56