また夏時間の議論が復活しそうなので,このページも書き足すことにしました。
こばさんから2001年4月18日のNIKKEI NET記事 サマータイム2003年導入へ・環境省 について教えていただきました (アドレス欄の最後をクリックしEnterを打てば見えます)。 4月第1日曜から10月最終日曜までを1時間早める案が有力だそうです。 CO2 など温暖化ガスの排出は省エネ効果で年間約44万トン減り, 余暇拡大に伴う新規需要は6400億円にのぼるとの政府試算です。
余談ですが, 家庭用電圧200ボルトに 電力・電機業界が実現めざす という話もあるようです。 電力節約は1%弱,CO2 排出量換算で300万トン以上の低減, さらに年間800億円の需要増が見込めるとのことです。 「100Vの国は日本と北朝鮮ぐらい」ともあります。 日本電機工業会(JEMA)の提言とのことですが, JEMA のページにはまだこれに関する情報がありません。 電気製品をすべて買い替えるのでなければ家庭にトランスが必要ですが, 家庭用トランスの効率はどれくらいなのでしょうか。JEMA に 「配電電圧昇圧と電線地中化推進のための提言」について というページができていました。 200Vではなく230Vのようです。
もっとも,上記の夏時間報道は 環境省 のサイトには出ていないようです。また, 地球環境と夏時間を考える国民会議 に至っては99年5月14日から更新されていないようです(Thanks: こばさん)。
[2001-06-25] Hollyさん から 地球環境と夏時間を考える国民会議 は別ディレクトリに同じ 地球環境と夏時間を考える国民会議 とタイトルの付いた新しいページを作っていることを教えていただきました。 Hollyさん は くたばれ!! サマータイム というページを作っておられます。
★17日に サマータイム制度 導入は必要か という番組がBSであります(Thanks: matsuda さん)
日本政府は夏時間導入への合意作りを目的として 地球環境と夏時間を考える国民会議 を作って宣伝活動を始めた。 夏時間を導入すればエネルギーが節約できるという。 しかし日本ではすでに1948〜1951年にGHQ(連合軍総司令部) の指導で導入したが評判が悪く廃止された経緯がある。 壁にかかった数個の時計を合わせ直すだけならともかく, 多くのことがコンピュータで制御されている今日, 夏時間を導入しようとすればそれなりの費用が発生する。 西暦2000年問題と同様の混乱が生じる可能性もある。 得失を十分考えるべきである。
身近なコンピュータへの夏時間の影響をまとめてみた。 大部分は,massangeana さん,すのものさん,nekurai さん,hideyuki さん,matsuda さんほかからいただいた情報を切り貼りしただけである。
なお,以下で UTC とは協定世界時の意で, GMT(グリニッジ標準時)とほぼ同じものである。
massangeana さんが いろいろ (日記風) 1999年4月- の4月8日に Windows 日本語版で東京を夏時間対応にする方法を書かれている。
いずれにしても,すのものさんが いろいろ で実験されているように,DOS/Windows はハードウェア(CMOS)クロック即ローカルタイムであり, ファイルのタイムスタンプなどもローカルタイムで記録されているだけなので, 夏時間と通常時間の境目でタイムスタンプが逆転するなどの混乱が生じるようだ。 タイムスタンプの古いファイルを新しいファイルで上書きしたところ, 実際には古いファイルが残ってしまったということもありうる。
Windows は夏時間の境目(あるいは境目を過ぎて最初にブートしたとき) に実際にハードウェアクロックを1時間ずらさなければならない (Automatically adjust clock for daylight saving changes チェックボックスをオンにしておけば自動的にずらしてくれる)。 したがって,同じマシンに Windows 95 と NT をインストールしていると, 各 OS ブート時にハードウェアクロックが2重にずらされてしまう。 この場合は,どちらか一方の OS だけ上記チェックボックスをオンにしておかなければならない (Daylight Saving Time - Part 2)。 PC の BIOS も夏時間に対応して CMOS 時計を調整できるものがあるらしい。
同じデュアルブートマシンでも,Windows 系と Linux などであれば,さらにややこしくなる。 Windows をブートするまではハードウェアクロックに夏時間の修正が入らず, Linux には現在のハードウェアクロックが夏時間修正後かどうかがわからない。 Linux だけでブートするなら,後述のようにハードウェアクロックを UTC にしてしまえばよい。
なお,同じ Windows でも,NTFS ではタイムスタンプが UTC で保存されるのでタイムゾーンを変えれば dir の出力も変化するとのことである。
UNIX 系 OS は UTC とタイムゾーン情報でローカルタイムを決めており, タイムゾーンを設定するだけで夏時間対応になる。 DOS/Windows のようにハードウェアクロックを動かしたりしないので, 少なくとも OS レベルでは混乱は少ないと思われる。
MINIX ではハードウェアクロックを UTC と見るらしいが, i386 版 Linux では,おそらく Windows とのデュアルブートを考えて, 標準ではハードウェアクロックをローカルタイムと見る。 ハードウェアクロックを UTC と見るようにするには, Slackware では /etc/rc.d/rc.S の /sbin/clock -s を /sbin/clock -su と書き換える。 RedHat では /etc/sysconfig/clock の UTC=false を UTC=true にする (インストール時に Hardware clock set to GMT を選べばよい)。
UNIX では各ファイルにつき更新時刻(いわゆるタイムスタンプ), ctime(chmod をした時刻),アクセス時刻(読み書きした時刻) という三つの時刻を記録しているが, これらはすべて UTC で記録されており, 表示時にデフォールトのタイムゾーン(あるいは TZ 環境変数)を見て表示のしかたを決める。たとえばBシェル系で
TZ=EST5 ls -l TZ=EST5EDT ls -lとすると,ls -l で表示されるタイムスタンプ表示がそれぞれ米国東部標準時およびその夏時間になる。
TZ=JST-9JDT ls -lとすると,Solaris や SunOS 4.x では日本の夏時間になる。 Linux では /usr/share/zoneinfo にファイルまたはシンボリックリンクを作っておかなければいけないようだ。 TZ=JST が使えなければ
ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /usr/share/zoneinfo/JSTとすれば使えるようになる。
TZ の使い方は man tzset でわかる。 Linux より Solaris の方が例があって親切だ。
Solaris(たまたま手許にあるのは 2.5.1)では /usr/share/lib/zoneinfo にタイムゾーン情報がある。この中の asia には,日本が1948〜1951年に夏時間を採用したが評判が悪かったので廃止されたこと, 1996年からもし夏時間になればどのように書き換えればいいかという情報, まぼろしのタイムゾーン「琉球」についてなどがコメントとして書いてあって, なかなかおもしろい。
Telnet して ls -l すると現地時刻が表示される(はずだ)が, ftp して dir すると UTC が表示される。 http と ftp でファイルを非対話的にダウンロードする GNU のソフト wget は,オプション -N でタイムスタンプを保存するが, 現バージョン(1.5.3)では ftp の場合は日本では9時間ずれてしまう。 この場合は
TZ=GMT wget -N ftp://somehost/somefileのようにすれば正しいタイムスタンプになる。
massangeana さんによれば, Info-ZIP の unzip を NT 上で動かすと展開されるファイルの時刻が9時間新しくなる。 Win95 上では正常。 nekurai さんによれば NT と 95 の timezone の使い方の違いが以前 mule for win32 ML で出ていたそうだ。
この項の情報源は matsuda さん。
スイスのスウォッチ社はインターネット・タイムという新しい標準時を提唱している(Swatch - Internet Time)。 冗談かと思ったらわりと本気らしい(Wired News: 時間も変わる時代?)。 しかし物議も(Wired News: スウォッチの新広告にアマ無線ファンが激怒)。
Last modified: 2004-03-26 21:32:48